藁振り

 4月末、宇治の伝統的な本簀(ほんず)茶園の藁振りを行いました。

 

 3月中旬に琵琶湖の葦(よし)の木で編んだすだれ状の葦簀(よしず)を広げて、第一段階の遮光を行いました。

 

 今回は第二段階として、このようによしずの上に藁を振って、更に暗くしていきます。

日光を遮り、光合成を抑えることで旨味が苦味(渋み)に変化するのを防ぐ効果があります。

 藁振り作業も簡単に見えますが、実はとても危険な作業なんです!!

 こんなに細いパイプ一本に足を乗せ、両手で藁を振り広げていくので、バランスをとるのが本当に難しい!

 

落ちてしまうと新芽は潰れてしまい、作業者も大怪我を負ってしまいます。

そうならないよう慎重に藁を振るのが、熟練の技です。

 本簀栽培は非常に手間がかかりますが、本簀の中に入ると光が柔らかくなり、なんともいえない優しく涼しい空間になります。

 

 後は新芽の成長を見ながら摘採を待つばかりです。

美味しいお茶になりますように!